こんにちはダイキです.最近またやりたいことが飽和状態で楽しい楽しい日々を送っています.最近はディズニーをシネマティックに撮った動画ができたのでぜひ見てください.
そんな私は現在SONYのα7Cを相棒としています.α7Cは以前記事に書きましたが,コンパクトなのにフルサイズセンサーを搭載していて,バイアングルモニターで動画も写真も取りやすいとても良いカメラです.
https://www.studio-ties.net/sony-α7c-review-camera-vlog/
しかしつい最近までの所有カメラはα6600で,2020年5月に購入し,だいたい1年くらい使いました.これもまたなかなか良いカメラで,最初に買ったカメラとしてはまあまあ正解だったかと思います.
α6600はセンサーサイズがAPS-Cのカメラになります.このセンサーサイズについては別の記事で書いているのでこちらでは割愛しますが、センサーサイズがフルサイズより小さいからといってAPS-C機にメリットが一つも無いわけではありません.
そこで今回は,α6600を1年間使ってみての感想をα6400やα7Ⅲと比べながら,どういった人にα6600が合っているかを記事にしていこうと思います.
Contents
結論
まず最初に結論から書きます.私がα6600をおすすめする人は,以下の人です.
- 動画と写真を両方撮りたい人
- そこそこ予算はあるが,レンズにそこまでお金をかけたくない人
- サイズをコンパクトにしたい人
- わずかでもいいから手ブレ補正が欲しい人
- バッテリーの持ちを求める人
だいたいこんな感じかと思います.では,なぜこういった結論になったかをその他のSONYのカメラ (おそらくα6600を購入検討している人が比較するであろう機種)と比較しながら,以下に書いていきます!
α6600を軸とした他機種との比較
まずはα6600の概要を表にしてから,メリット・デメリットを少し挙げていきます.
α6600のメリット・デメリット
- コンパクト
- バッテリーが長持ちする
- チルトモニターで反転する
- レンズが安い
- わずかだが手ブレ補正がある
項目ごとに少し書いていきます.
1. コンパクトさに関してはα6000シリーズの大きな特徴ですね.ただAPS-Cのセンサーを搭載しているカメラというだけだったらもっと軽いカメラもありますが,性能面も合わせるとこのサイズはなかなか無いと思います.
2.バッテリーの容量はかなり大きいと思います.これはかなり感覚的な話になるのですが,1日撮っていても,バッテリーが切れたことはほとんどないです.キャンプみたいに1泊2日とかになると夜に充電が必要だったりしますが,このバッテリーの容量はかなり嬉しいです.
3. モニターが反転するのは個人的にはめちゃめちゃ大事ですね.特にvlogを撮る方は必須ではないでしょうか.慣れればモニター見なくても自撮りできるかもですが,やはり最初の方はモニターが反転して直接みることが大事だと思います.自撮り以外にもウエストレベルでの撮影時はこのチルトモニターはとても取りやすいです.バリアングル式では軸がズレますが,チルト式ではその心配もないですし.
4.APS-C機にはAPS-C専用のレンズもあり,基本的にはフルサイズ対応のレンズより安い事が多いです.特に他社製のレンズは安くて良いレンズが販売されている印象があります.レンズを交換することが一眼レフの大きなメリットといっても過言ではありませんが,ご存知のとおりレンズも安くなく,むしろこだわると本体より高いことだって全然ありえます.おそらくハマればハマるほど複数本のレンズが欲しくなると思うので,レンズが安いのは嬉しい点です.
※「フルサイズ対応のレンズは,フルサイズ機でもAPS-C機でも使用可能」ですが,「基本的にAPS-C用のレンズは,フルサイズでは使えない」ので注意が必要です.
5.下のデメリットの方にも書くので矛盾になるのですが,α6600のメリットとして手ブレ補正があります.これは比較対象となりえるα6400にはついていません.ただこの手ブレ補正は「まあまあ弱い」です.手持ちで歩きながら動画を撮っていても,手ブレ補正があるのか無いのかわからないくらいです.ただジンバルに載せても生じてしまう僅かなブレに対する補正や,暗いところでの撮影でシャッタースピードを極力遅くしたい場合などにはやはり関わってくると思います.
- 手ブレ補正が弱い
- チルトモニターだから外部マイクに干渉する
- 決して安くない
1.上のメリットに書いたばかりですが,手ブレ補正は弱いです.なのでしっかりとした手ブレ補正が欲しい方はおすすめしません.ちなみに手ブレ補正はLUMIXのGH5シリーズが強いです.
2.外部マイクを使う際は,上面の真ん中にあるホットシューに付けるのが基本です.しかしそこに外部マイクをつけてしまうと,モニターを反転したときに外部マイクで隠れて見えなくなってしまうんですよね.一応外部のフレームをつければ対応可能ですが,部品が増えるのが嫌な方はバリアングルの方が向いているかも知れません.
3.まあ決して安くはないですね.😅 メリットの方で書いたようにレンズは安く収まるかもしれませんが,本体が14~15万くらいすると思うので高い買い物になるのは間違いないです.比較対象となるα6400は10万くらいで買えるので,この2機種の性能差に5万円差が釣り合うかどうかが考え所になりますね.
α6400と比べて
ここがけっこう悩む方が多いのではないでしょうか.私も去年α6600を買うときかなり悩み,この2つのレビューサイトやレビュー動画を行ったり来たりしていました.笑
α6600の方が値段が高くランク的にも上位になりますが,必ずしもα6600の方が良いわけではありません.
結果的に私はα6600を購入したのですが,私なりの視点でそれぞれの考えを書いていきますのでぜひ参考にしてみてください.
α6600 > α6400
- バッテリー
- 動画撮影時のリアルタイム瞳AF
- 手ブレ補正
私が思うα6600のメリットは上記の通りです.
まずバッテリーの容量が大きくなり,α6400に比べるとα6600の方が2倍くらいバッテリーの持ちがいいです.1日中常にカメラを回したい場合などはこれは大きなメリットです.特にvlog撮るときなどはカメラを回す時間が多くなるので,私自身とても助かっています.またα7Ⅲやα7Cと同じバッテリーを使用しているので,いずれかはフルサイズも買って2台体制を考えている方にも嬉しいところだと思います.
動画撮影時のリアルタイム瞳AFに関しては,そこまでのメリットでは無いかなと思っています.もちろん便利であることには変わりないですが,α6400のAFも普通に優秀なのでそれでそこまで違いはないかなと.ただ,vlogなどで人を撮ることが多い方はやはりプラスのポイントになるかも知れません.
最後に手ブレ補正ですね.私も買うときはここに関してすごく悩みました.上にも書きましたが正直手ブレ補正は弱く,手持ちで歩きながら動画を撮るときなどは手ブレ補正があるかないかわからないくらいです.おそらく動画用というよりは写真を撮る際にシャッタースピードを下げられるように付いているんじゃないかと思います.なのでα6400とすごく差があるわけでは無いと思います.
それでもなぜ私がα6600を選んだのかというと,ジンバルなどを使って極力手ブレを抑えた状態では弱い手ブレ補正でもあったほうがいいのではと思ったからです.私の技量の問題もありますが,ジンバルを使ってもどうしても若干のブレが生じる場合があります.ジンバルを使うにも技量が必要になるので,おそらく最初はみんなそうなのではないでしょうか.笑
あとはレンズ内手ブレ補正があるものと合わせると,ボディ内の少しの手ブレ補正でも効果を感じるかも知れません.実際にα6400と比べたわけではないので証拠はありませんが,自分は買った後に後悔したくなかったのでα6600にしました.
あと他に加えるとしたら,ヘッドホン端子がα6600にのみついていることと(マイク端子は両方有),カスタムボタンがα6600の方が多いことですかね.ヘッドホン端子にイヤホンをつなげれば,動画撮影中の音声を聞くことができます.ただ,vlogを作る際の音声はたしかに大事ですが,撮影中にイヤホンで音を聞きながらってなかなか邪魔ですよね.笑 おそらく本当に仕事で使うなど大事な場面では使うのかなと思いますが,趣味程度であればほぼ使わないでしょう.カスタムボタンはあればあるほど便利ですが,初心者の方が選ぶ際にはそこまで大きな要素にはならないかなと思います.ちなみにα6400は5個,α6600は7個のカスタムボタンが付いています.
α6600 < α6400
- 少し重くなる
- 内蔵フラッシュ
- 値段
デメリットはこんな感じでしょうか.
重さは大体100gくらいα6600が約503gなのに対し,α6400は約403gです.私は500gくらいだったら全然良いかなと思ってしまったのですが,少しでも軽いほうが良い方は気になるかも知れません.外寸はほぼ変わらないです(外寸が大きかったら迷ってたかも).
内蔵フラッシュはα6400にありますが,α6600にはありません.しかし動画を撮る際はフラッシュの有無は関係ないので,動画メインの私はここは気にならなかったです.あとは内蔵フラッシュだと光の方向が決まってしまうので,もし光量が必要な場合は別途小さいライトやスマホのライトを使ったほうが光の方向も強さも自由度が高くて良いのかなと個人的には思います.
自分も夜動画を撮るさいは上のリンクにあるこういったのを使っています.基本的にホットシューにつけていますが,これであれば外して別角度から光を当てることもできます.
最後に値段ですね.これはシンプルに上で挙げたα6600のメリットに対して,5万という金額を払えるかどうかです.妥協して後から後悔するのも嫌ですが,ボディで5万浮かせてレンズ代とかに回す回す作戦は大いにアリだと思います.
私も「α6400でいいかなー.いや,でもα6600買ったほうがいいかな」を50往復ぐらいしました.笑
α6600とα6400の比較はこんな感じかなと思います.
α7Cと比べて
次にα6600とα7Cを比較してみます.α7Cはフルサイズセンサーを搭載しながらかなりコンパクトになっており,動画も写真も撮りやすいと言われていることからα6600と迷う方は多いのかなと思います.
α6600 > α7C
まずはα6600の方が優れていると思うところはこの2つです.
- 価格
- チルトモニター
まず価格についてです.[価格.com]
α6600:約14万円
α7C:約18万円
だいたいこれくらいになります.4万円くらいの差がありますね.しかし,上の方にも書いたようにフルサイズとAPS-Cだとレンズにかかる金額が変わってきます.もちろんAPS-Cでもフルサイズ対応のハイスペックなレンズを使うこともできますが,安く収めようと思ったときにはAPS-C用のレンズでかかる費用を抑えられます.自分がα6600を使用していたときにかかったレンズ代を書いておきます.
SIGMA 16mm F1.4:約4万円
SIGMA 30mm F1.4:約3万5千円
TAMRON 17-70mm f.2.8:約8万5千円 [カメラの北村]
TAMRONのズームレンズは話題になったレンズを発売と同時に買ったので高かったですが(その分売るとも高く売れました),SIGMAの単焦点2本はかなりコスパ良しだと思います.基本的にレンズはF値低いほど値段は高くなります.おそらくフルサイズ対応で同じF値のレンズを買おうとしたら少なくともあと3~5万くらいは高くなるのではないでしょうか.
次にモニターについてですが,α6600は先に書いたとおりチルトモニター,α7Cはバリアングルモニターとなっています.一応メリットに挙げましたが,これは単純に好みだと思います.バリアングルだとレンズとモニターの軸がズレてしまうので,そこの部分で好まない方もいます.
私は慣れればバリアングルの方が使いやすいかなと思っているので,モニターに関しては人によるかと思います.
α6600 < α7C
- モニター
- センサーサイズ
モニターはα6600がチルトモニターなのに対しα7Cはバリアングルモニターです.今回挙げる4つのカメラでバリアングルはα7Cだけですね.これは上にも書いたように好みによって良し悪しが分かれると思いますが,モニターの利便性だけでいえばバリアングルの方が良いです.
あとはやはり,センサーサイズが小さいことでダイナミックレンジが狭いことやボケ感が少なくなってしまうのは,α6600が劣るところかなと思います.実際に使ってみてもダイナミックレンジの差は実感するほど違います.
※ダイナミックレンジ = 表現できる明るさの範囲.これが広いということは,白飛びしづらく黒つぶれしづらい.
ただAPS-Cセンサーでも十分きれいに撮れるので,結局はそのセンサーサイズの差に対して,お金を払う価値があるかどうかになってくると思います.
α7Ⅲと比べて
2018年に発売されたにも関わらず今でも人気のカメラであるα7Ⅲ.フルサイズセンターを搭載したカメラで,SONYのカメラを最初に買うときはここから入るひとがかなり多いのではないかなと思います.ただここに関しては求めるところがα6600と違ってくるかなと思うので,是非参考にしてみてください.
α6600 < α7C
まずはα6600の方が優れているところです.
- レンズ代
- モニターが反転する
- 軽い
レンズ代が安く収まるところはα7Cと被るので割愛します.
まず大きな違いとしてはモニターが挙げられます.両方チルトモニターとなっていますが,α7Ⅲは反転しません.なのでvlogや自撮りをするのには圧倒的にα6600が有利です.モニターが反転しなくても自撮りできなくはないですが,vlogが使用用途に入ってくる方は大事なところだと思います.
次に重さとサイズです.
α6600:重さ 約503g / 外寸 約120 × 66.9 × 69.3mm
α7Ⅲ:重さ 約565g / 外寸 約126.9 × 95.6 × 73.7mm
重さは思ったより変わらないイメージですが,外寸がまあまあ変わるかなと思います.α7Ⅲは特にファインダーが中央に出っ張ってる形になっているのがα6600との違いです.その分α7Ⅲはファインダーをしっかり覗いて写真を撮ることができますが,コンパクトさには欠け,持ち運びはα6600の方が優れています.
逆にファインダーを覗いてしっかり撮りたい方はα7Ⅲの方が合っていると思います.
α6600 < α7Ⅲ
- ダイナミックレンジ
- SDカードのスロット数
次にα6600に比べてα7Ⅲが優れていると思うところです.
ダイナミックレンジについてはα7Cと同じなので割愛します.
SDカードのスロット数についてですが,α6600はシングルスロットでSDカードを同時に1枚しか入れられないのに対して,α7ⅢはダブルスロットといってSDカードを2枚同時に入れることができ,万が一片方のSDカードが不具合を起こした場合でも,もう片方のデータで代用できます.
このダブルスロットは今後仕事に使おうと考えている方は大事になってくるかと思います.万が一仕事でデータが吹っ飛んだらなんて考えただけで恐ろしいです.
ただ逆に言えば,趣味程度であればシングルスロットで十分かなと思います.少なくとも私は1年以上使っていてSDカードのデータがなくなったことはありません.SDカードはしっかりした会社のところを使っているので少し割高ですが.
ここに関しては心配で心配で仕方ない方は検討してみてください.
まとめ
なんとなくこんな感じで比較できるかなと思います.
では実際に私がなぜα6600を1台目に購入したのか,以下の項目に挙げます(ちなみに私が買ったときはα7Cはありませんでした).
- 少しでも良いから手ブレ補正が欲しかったから
- フルサイズは少し高いと感じたから
- モニターが反転するから
です.ただ,1年間使って1番良いなと思ったところは,
- バッテリーの容量が大きい
です.これは本当に助かりました.笑
ちなみに,「あと半年か1年貯金してフルサイズ買おう」や「次に良いカメラ来るまで待とう(未発表の)」と考えている方も思いますが,私としてはそれなら少し安くしても今買った方が良いし,まだ未発表のカメラを待つ必要は無いと思っています.その待っている時間がもったいないし,それなら早く買ってカメラに触れたほうが有意義かなと思います.もし自分がカメラ買って1ヶ月後とかに良い新作のカメラが出たら,,,それはドンマイです.笑
自分も結果的に1年間でα7Cに変えましたが,最初にα6600を買ってよかったなと思ってます.
今回はこれにて終わりにします.最後まで読んでいただいた方ありがとうございました.
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